理論センターでは、プロジェクト「弦からヒッグズ/フレーバー」の活動として、今年度から「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」が始まります。

今回は第1回集中講義として、明治学院大学の本間良則さんに
「ミラー対称性と超弦現象論への応用」と題して、
8月29日から31日にかけて3日間にわたり、基本的事項
から F理論を用いた模型研究への応用まで解説していただく
ことになりましたのでご案内いたします。

めったに聞けない企画だと思いますので、興味をお持ちの方は
ぜひどうぞご参加ください。今年度も旅費・滞在費のサポート
が可能ですので、参加補助を希望される方は溝口

mizoguch@post.kek.jp

まで直接e-mailでご連絡ください。その際「件名」(Subject)に
「ミラー対称性とその超弦現象論への応用」と入れていただけ
ましたら幸いです。

下に日程、場所、プログラム情報を添付いたします。どうぞ
よろしくお願いします。

高エネルギー加速器研究機構
素粒子原子核研究所理論センター
溝口 俊弥
tel 029-879-6092
fax 029-879-6101

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「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」
集中講義「ミラー対称性とその超弦現象論への応用」
プログラム
講師 本間 良則(明治学院大学)
日程 2018年8月29日(水)〜8月31日(金)
場所 KEK 研究本館3Fセミナー室

プログラム
本間 良則 (明治学院大学)
2018年8月29日(水)14:00〜16:00
1. 2次元 N=2 超共形代数
2次元超対称共形場の理論について、特に以下のトピックに関して解説する。
・共形場理論における OPE と代数
・2次元 N=2 超共形代数の表現論
・トポロジカルツイスト

2018年8月30日(木)10:00〜12:00
2. 2次元超対称非線形シグマ模型
超対称非線形シグマ模型とそのトポロジカルツイストに関して説明する。
・2次元 N=(2,2) 超対称非線形シグマ模型
・トポロジカル A-ツイストされた模型とその性質
・トポロジカル B-ツイストされた模型とその性質

2018年8月30日(木)14:00〜15:00、16:00〜17:00
3. Calabi-Yau 多様体とミラー対称性
ミラー対称性を用いた弦の非摂動論的な量子効果の解析手法について概観する。
・Calabi-Yau 多様体とそのモジュライ空間
・コンパクトな Calabi-Yau 多様体の具体例とその性質
・Picard-Fuchs 方程式

2018年8月31日(金)10:00〜12:00
4. ミラー対称性とDブレーン(I)
Dブレーンを用いた開いた弦への拡張についての基礎的なトピックに関して解説する。
・Calabi-Yau 多様体上のDブレーン
・非斉次 Picard-Fuchs 方程式
・コンパクトな Calabi-Yau 多様体での計算例

2018年8月31日(金)14:00〜16:00
5. ミラー対称性とDブレーン(II)
Dブレーンを用いた開いた弦への拡張についての発展的なトピックに関して解説する。
・Dブレーンと superpotential
・Hodge 構造の変分と open/closed Picard-Fuchs 方程式
・F 理論描像の出現
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