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研究会報告 J-PARCで展開されるハドロン物理2024 (J-PARC Hadron 2024)

2024年7月23日~25日にかけてAYA’S LABORATORY量子ビーム研究センター(AQBRC, 茨城県東海村)にて、J-PARCで展開されるハドロン物理に関する国際研究会を行った。今回はJ-PARCの十八番ともいえるストレンジネス核物理、およびストレンジネスを伴うハドロン物理を主要テーマとしつつ、関連する様々なテーマ(中性子星, Femtoscopy, 格子QCD, エキゾチックハドロン, 原子核構造・反応など)も盛り込んだ研究会となった。

各テーマにて活躍されている方々による招待講演をじっくりと聞くことで、実験側ではJ-PARCを始めとする世界中の実験施設での最新の成果や今後の計画を把握できた。また理論側ではChiral EFTを始め、この分野でよく使われている理論手法及びその成果を詳しく学ぶことができた。特に近年様々なハドロン間相互作用の情報を提示している“Femtoscopy”のセッションは、理論・実験双方にとって刺激的なものであった。

今回の研究会ではアジア圏に加え、欧米の優れた研究者の講演を聞くことができ、そして長めに確保した休憩時間にも活発な議論が行われた。様々な場面での議論を通じて、新しいアイデアや共同研究が生まれたと期待される。リラックスした雰囲気の研究会、そして懇親会を通じて、世界中のストレンジネス核物理および関連分野の研究者が交流を持つことができた。参加者には比較的若い方が多く、この分野の将来性が感じられた研究会であった。

・研究会web:https://kds.kek.jp/event/49981/

・参加者情報:全参加者 120人(現地:62人,オンライン:58人)

             参加者国 ヨーロッパ(ハンガリー・ドイツ・スペイン)、アメリカ、
             ブラジル、アジア(中国・韓国)



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