メンバー

研究機関講師 Associate Professor

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濱田 賢二
HAMADA, Ken-ji
所属グループ 弦理論・場の量子論
居室番号 212
Eメールアドレス hamada-AT-post.
◎研究内容

量子重力理論の目的はPlanckスケールを越えた世界を明らかにすることです。そこでは重力の量子的ゆらぎが大きく、距離の概念が失われたいわゆる背景時空独立な世界が実現していると考えられます。私が研究している繰り込み可能な重力の量子論はそのようなスケールの無い世界を共形不変な場の量子論を用いて記述し、そこからのズレを摂動論で扱った理論です。

現在の宇宙は共形不変性が破れた世界です。この理論はその破れを表す新しい力学的スケールの存在も予言しています。その値をPlanckスケールより低い10^17GeVとすると、宇宙が共形不変な量子時空からインフレーションの時代を経て、力学的スケールで時空が相転移を起し、古典的なFriedmann時空に移行する進化のシナリオを、インフラトン場のような余分な自由度を導入することなく、重力場のダイナミクスだけで構成することができます。COBEやWMAPが観測したCMBスペクトルの大角度成分には時空が量子論的だった当時のスペクトルの情報がそのまま保存されていると考えられます。

◎その他

詳しくは私のホームページ
http://research.kek.jp/people/hamada/
をご覧下さい。解説書も添付しています。

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