seminar2012
Monday, February 13 2012, 15:00-16:00
Studying DVCS in gravitational dual (in Japanese)
- SPEAKER
西尾亮一, IPMU
- PLACE
Seminar room, Kenkyu honkan 3F
仮想光子とハドロンの非前方散乱(DVCS)は、一般化されたパートン分布(GPD)を決定できるという点で興味深い。GPDは散乱振幅におけるゲージ理論の非摂動部分なので、通常の解析計算からは導出できない。なので私は、ゲージ/重力対応による、DVCSとGPDのモデルを提示したい。ゲージ理論側ではGPDとは、DVCSの散乱振幅を演算子展開(OPE)した際の、twist 2の演算子の寄与である。従って重力理論側からGPDを決定しようとする際に問題となるのは、重力理論側でのDVCSの散乱振幅に対して、OPEに相当する展開を行い、twist 2の演算子の寄与を決定し抽出することである。これを詳しく整理することで、最新の研究ではskewedness依存性も取り扱えるようになった。この点についても紹介する予定である。