seminar2014
Tuesday, May 27 2014, 14:00-15:00
量子通信における量子力学の相補性
- SPEAKER
佐々木寿彦, 理化学研究所
- PLACE
Meeting room 1, Kenkyu honkan 1F
量子力学では相補的な物理量同士は同時に決定できない。Einsten-Podolsky-Rosen や Kochen–Specker の議論では、このことと仮想的な実験の切り替えを考えあわせることにより、量子力学における実在性の非自明な姿を炙りだした。この様な議論には実用上の応用法があり、実際の通信においても仮想的な実験を考えることで、通信路の性質を強く特徴付けることができる場合がある。本発表では、この様な議論の現状を紹介したい。