seminar2018
Wednesday, October 3 2018, 13:00
Search for weakly-coupling pseudo Nambu-Goldstone bosons by mixing multi-wavelength coherent lights
- SPEAKER
本間謙輔, 広島大学
- PLACE
Room 345, 4 go-kan
素粒子実験が発見してきた素粒子群は、重力を基準にした場合、例外なく「極めて強く結合する重い粒子群」の交換によって顕在化できるものに限られてきた。しかし、宇宙の暗黒成分をほとんど説明できない観測事実に直面すると、これまでの実験手法では到達不可能な「極めて弱く結合する軽い粒子群」に敢えて着眼することに新たな意義を見出せる。加えて、自発的対称性の破れには質量零のボゾンが伴うことは、連続かつグローバル対称性である限り理論的に予見されており、この点を新粒子探索の主導原理に据えるならば、零に近い質量を持つボゾン群を一般的に探索することは理論的にも強固な根拠を持つ。本講演では、データの乏しいsub-eV-keV域の質領域に対し、光と弱結合する未知ボゾン場を介した誘導共鳴散乱を、多色のコヒーレント光衝突により探索する実験について、その現状と展望を述べる。