セミナー 2023年

seminar2023

[金茶会] ミューオン冷却・加速技術の現在と展望

  • SPEAKER 大谷将士, KEK
  • PLACE AQBRC2階会議室 リモート会場:小林ホール
https://www-conf.kek.jp/kincha/
ミューオンは1936年に宇宙線中で発見された後、その強い透過力を活かしてピラミッドなどの大型構造物の透視に利用されている。
発見から約半世紀後に加速器によって人工的にミューオンが生成できるようになると、先端材料の物性研究や貴重な文化財資源などの非破壊診断に利用され、今では多くの分野で必須の量子プローブとして確立している。
近年、ミューオンの冷却技術が発展し、J-PARCにおいて世界で初めてミューオン加速が実現した。現在、ミューオン冷却・加速による高い指向性を持つミューオンビームを用いたフラッグシップ計画である異常磁気能率精密測定実験や透過型ミューオン顕微鏡が準備中である。
本講演では、ミューオン加速と今後の実験展開について紹介する。


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