【KEKエッセイ #33】Everyday、ニオブ 2020年11月2日 「これがニオブですか。輝いていますね。素敵」国際リニアコライダー(ILC)の建設候補地の岩手県から、地域の農家グループの研修旅行として、KEKに見学に来られたご婦人が感激して、空洞製造技術開発施設(CFF)の説明担当の私にこう言われました。事前にILCについて勉強され、高性能のニオブ製空洞がILCの技術の要であることもご存知でした。別れ際に「ILCが実現するといいですね。お待ちしています」と励まされ、少し泣きそうになりました。私はKEKに来て初めてニオブと出会い、今は頭の中がニオブのことでいっぱいです。でも、銀色に輝く彼女は融点が高くて、なかなか打ち融けてくれません。そんなニオブと機械屋の恋バナをちょっとだけ聞いていただけますか。(機械工学センター 山中将) –続きを読む