計算科学センターの紹介

 計算科学センター技術職員は、教員と共に、様々な研究目的に応じたデータ解析システムを 提供する中央計算機システム、機構内外と接続するネットワーク、情報システムを脅威から守る ためのインシデントレスポンス、情報基盤となる電子メール、WEB、TV会議のサービスやソフト ウェアサポート等のシステム運用・管理を行なっています。
 また、運用・管理に必要なプログラミングの構築やグリッドの研究・開発も行なっています。 技術職員6名、教員15名、事務職員2名と常駐支援員が在籍しています。

計算科学センターの構造

先輩職員の声@

 計算科学センターに所属して6年目の技術職員です。中央計算機システムの管理及びグリッドシステム 関連の研究開発に携わっています。中央計算機システムは、各実験グループが実験データの蓄積・解析を 行うための計算機資源を提供しています。またKEKでは、SuperKEKBやILCにおけるデータ解析のために、 世界的に分散した計算センターが協調して処理を行うためのグリッド環境の整備を進めています。 私はこれまで、グリッド環境をより便利に利用するためのWebアプリケーションの開発や国内外の研究施設 へ赴いてグリッドサイトの立ち上げを行ってきました。業務の成果を発信するため国際会議等で発表も 行っています。論文執筆やプレゼンテーションもなんとかこなしながら日々成長を続けています。 配属当初は、大規模計算機システムやグリッドについての知識はほとんど無く戸惑いもありましたが、 先輩方の優しいサポートや、実際に手を動かして汗をかきながら業務を進めていった結果、 現在ではなんとかついていけるようになりました。また、入所4年目にCERNへ1年間出張し、向こうの 技術者とグリッドに関する共同研究を行って来ました。
 職場はとてもアットホームな雰囲気です。私は緊張しやすい性格のため、最初はうまく職場になじんで いけるのか心配でした。しかし、入ったばかりの私に対して職場の皆さんがとても優しく接してくれたため、 すぐに溶け込むことができました。自宅で栽培した野菜をおすそ分けしてくれる方がいたり、仕事の合間 にみんなでお茶休憩したりといった事もある温かくほのぼのした過ごしやすい職場です。

先輩職員の声A

   計算科学センターのサービスは多岐にわたります。特に中央計算機システム(大規模計算サーバ、 グリッド、電子メール、WEB等)や基盤ネットワークは、4-5年の周期でシステムの入れ替えを行なって います。これまでの経験を活かしつつ、また、新しい技術を模索し、ユーザからの要求に応じたシステ ムの設計と検証を行います。自分が考案し設計した技術がユーザや機構の研究の成果に繋がることは、 自分の財産となり、またやりがいもあります。技術職員同士で力を合わせ互いに情報共有しながら技術 を蓄積して行きましょう。