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第5回「スチューデント・デイ」をKEKつくばキャンパスで開催 素核研から2名受賞

第5回「スチューデント・デイ」が2018年11月13日にKEKつくばキャンパスの研究本館 小林ホール・ラウンジで開催されました。このイベントは、KEKで学ぶ総研大学院生、連携大学院生、特別共同利用研究員などが集まり、研究成果の発表をすると共に、交流を深めることを目的として年1回開催されています。今回は学生・教職員等合わせて約130名が参加し、内93名の学生がポスター発表を行いました。

スチューデント・デイにおいて、学生達は自身が発表するだけでなく分野の異なる参加者の発表を互いに見て回り、議論を深めました。本番前でもポスターの前でプレゼンのリハーサルを行う熱心な姿も見られたとのことです。

ポスター発表後、参加者投票により優秀なポスター発表者3名が選ばれ、KEKスチューデント・デイ機構長賞が授与されました。今回の受賞者の内2名は素核研で学んでいる学生でした。

最も得票を得た青木優美さん(総合研究大学院大学 5年一貫制博士課程3年(注))は、「ILC-TPCのための高開口度GEM型ゲート装置を搭載した読み出しモジュールの位置分解能評価」(タイトルは日本語訳)というタイトルで、ILC(国際リニアコライダー)の検出器の一部であり、荷電粒子の飛跡を3次元的に調べるTPC (Time Projection Chamber)の研究開発について発表しました。青木さんは、「賞を取ることは初めてなので、予想外のことですが嬉しいです。異なる分野の研究者にも説明が伝わったことを励みに、専門外の人にも研究を伝えられるような研究者になりたいです。」とコメントしていました。

また、同じく受賞者である中沢雄河さん(特別共同利用研究員、茨城大学大学院 修士課程1年)は、「J-PARC ミューオン g-2/EDM精密測定実験のためのAPF方式IH-DTLプロトタイプの性能試験」(タイトルは日本語訳)というタイトルで、ミューオン加速用として初の試みとなる高周波線形加速器IH-DTLの試作機開発の成果について発表しました。中沢さんは、「このような賞をいただけて大変光栄です。周りのスタッフ、指導教員、先輩との議論やアドバイスのおかげです。この賞を励みに今後の研究を頑張りたいです。」とコメントしていました。


(注) 総研大は5年一貫制博士課程制度を採用しているため、総研大での博士課程3年は通常の大学院における博士課程1年となります。

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