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【ようこそ素核研へ】ハドロングループ 伊多波辰徳さん着任インタビュー

2024年4月、ハドロングループに、伊多波 辰徳(いたば たつのり)さんが技術職員として着任しました。

素粒子物理学の世界に興味を持ったきっかけ、どのような研究をしてきたのか、また研究や作業などで行き詰った時の気分転換の方法などをお聞きしました。

■素粒子物理学の世界に興味を持ったきっかけは?

高校生科学体験教室に参加して、生まれたばかりの星について学んだことが最初のきっかけです。その後、地球環境や身近に存在する様々な事象、視覚的に認識可能な物が元をたどれば極微のスケールで形成されていることに対して次第に興味を持つようになり、さらに学んでいきたいと考えるようになりました。

■KEKに来る前はどこでどのような研究をしていましたか?

茨城大学大学院理工学研究科機械システム工学専攻に所属し、介護福祉士の方と協働で介護福祉機器の開発に取り組んでいました。介助者の負担軽減のため、車いすからトイレの便座へ乗り移る(移乗)動作や床から車いすへの復帰動作を支援する機器の研究です。また、大学院のサステイナビリティ学教育プログラムを履修し、座学やディスカッション、フィールドワークを通して専門分野の社会問題との関わりに対して理解を深めるとともに、自ら行動を起こすチャレンジ精神を持って学生生活を送っていました。

■KEKではどんな研究をしていきたいですか?

現在ハドロングループに所属しています。新しく学ぶことはたくさんありますが、ものづくりで培ってきた技術や経験を活かして、宇宙の成り立ちを探求するため、原子核や素粒子、これらに働く力の性質をさらに明らかにしていく装置などの研究開発に取り組んでいきたいです。

■研究や作業などで行き詰った時などの、気分転換の方法を教えてください

気分がモヤモヤしたり、悩みを抱え込むことはよくあります。そんな時は運動したり、日本のアニメを観たり、写真を撮りに行ったりしています。ふとした瞬間に「これやってみよう」と考え、今まで知らなかった世界に飛び込んでみることで思いもよらなかったことからインスピレーションを得る瞬間がとても楽しく、ワクワクします。最近は休日に自然や動植物と触れ合ったり、日本文化について知りたい!という友人と夜通し一緒に語り合っています。普段とはちょっとだけ違う日常を送ることが、気分転換には良い意味で刺激的なのだと思います。

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これからの、素核研での活躍に期待しています!

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