- トピックス
【SATテクノロジーショーケース2026】武藤史真 准技師がベスト異分野交流賞を受賞
2026年3月10日
1月22日、つくば国際会議場にて行われたSATテクノロジーショーケース2026にて、素核研ハドロングループの武藤 史真(むとう ふみまさ)准技師が、最も異分野交流の成果が上がっていると認められた発表に贈られる、「ベスト異分野交流賞」を受賞しました。
SATテクノロジーショーケースは、多岐にわたる分野の研究者によるポスター発表などを通じた異分野交流を目的とした研究会で、2002年から毎年開催されています。
『過酷環境での多様な精密計測を実現するキャパシタンスセンサーの開発』
この研究では、大強度陽子加速器施設J-PARCハドロン実験施設の新型標的の状態を遠隔で監視するために、放射線環境にも耐えられるキャパシタンスセンサーを開発しました。大強度ビームを取り扱う加速器実験では、高温と高放射線という過酷な環境下にあるため、有機材料を絶縁材に用いる測定器は使用できず、無機材料のみで製作可能なシンプルな装置に限られます。そのため、このような環境下で動作可能な測定器はほとんど存在せず、加速器分野のみならず原子力分野でも課題となっていました。今回開発したセンサーは2枚の金属板を設置し、電極同士でコンデンサを形成するだけの非常にシンプルな構造ですが、無機材料のみで構成できます。また、fF(フェムトファラド、10−15 ファラド)オーダーの極めて小さな容量変化を高感度に捉え、微小な位置変化や振動を検出することが可能です。
これらの特長を活かして、電極ギャップの変化を利用した回転計・振動計・変位計や、誘電率の変化を利用した水位計・ボイド計(液体中の気泡量を測る計測器)など、同様の過酷環境下での多様な計測に応用することができます。
詳しくは発表アブストラクトをご覧ください。
発表アブストラクトはこちら
~武藤准技師から受賞コメントをいただきました~
「このような賞をいただき、大変励みになります。本研究は、キャパシタンスを測るというシンプルな仕組みを土台にしているため、用途に応じて高放射線環境、高温環境での多様な計測へ展開できる点が大きな強みです。さまざまな分野の皆さまとの連携から新しい応用が生まれることを期待していますので、ご関心をお持ちいただける方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご連絡ください」




