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国際会議 “Concepts of Quantum and Spacetime”を開催しました――今後100年にわたる量子論の方向性を模索

KEK理論センター理化学研究所 iTHEMSが共催する国際会議“Concepts of Quantum and Spacetime”を、3月9日から12日にかけてKEKつくばキャンパスにて開催しました。

「量子とは何か?」と「時空とは何か?」という二つの根本的な問いは、深く絡み合っています。本会議では、「量子論と時空をいかに整合的に理解できるか」という問いについて、基礎的かつ広範な視点で議論し、今後100年にわたる量子論の方向性を模索しました。オープンな姿勢のもとで多様なアイデアが共有され、量子論の基礎、量子重力、時空の創発、半古典的重力の定式化、自然界の基礎的性質の実験、量子多体系および熱力学の基礎など、多岐にわたるトピックが取り上げられました。

さまざまな国、世代、分野から約90名の研究者が参加し、そのうち約40%が海外からの参加でした。14名の基調講演者が量子論と時空に関する自らのビジョンを語りました(講演スライドはウェブサイトに公開中です)。また、選抜された13件のショートトークと22件のポスター発表はいずれもハイレベルでした。

専門分野や視点の違いに起因する意見の相違は活発な議論を生み、新たな研究の着想につながりました。これは、特定の手法や理論的枠組みに限定されないテーマ設定と、率直な対話が行われるオープンな雰囲気によるものと考えられます。

さらに、弁当を用意することで盛り上がった講演会場の活気ある雰囲気を保ったままランチタイムを過ごしたり、議論を誘発するためにフリースペースにホワイトボードを設置したりといった工夫により、会場全体で自然な交流と活発な議論が絶え間なく生まれました。参加者は受動的ではなく能動的に参加し、共に会議を作り上げました。

 

多くの参加者から、興味深く素晴らしいワークショップだったとの声が寄せられました。また「今後の研究のヒントを得た」「今後のワークショップ開催に向けた貴重な知見が得られた」といったコメントもありました。

主催者代表である理論センターの横倉祐貴氏(現所属:高知工科大学)は、「これらは、『量子とは何か?時空とは何か?』といった根本的な問いに対する、参加者全員の深い好奇心の表れです。このような好奇心こそが自然と新たなアイデアや共同研究を生み出し、世界をつなぐ原動力となるでしょう。同様の精神を体現したワークショップが、今後さまざまなテーマで世界中で開催されることを願っています」と本会議を振り返りました。

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