活動報告

2020年2月の活動報告 : 理論センター

理論センターが2020年2月の活動報告を行いました。

理論センターでは大きく分けて素粒子、原子核、宇宙、数値計算の理論研究をしています。2016年からは 6つの理論センター・プロジェクトも立ち上がり、様々な分野の研究者が同じ場所で分野の垣根を超えて日々一緒に研究に取り組んでいます。SuperKEKB加速器を用いたBelle II実験や、J-PARC加速器を使用してクォークやレプトンの性質を調べる実験など多くの実験プロジェクトがKEKで進行中であることを活かし、理論センターは実験グループとも綿密に連携を取っています。理論研究に関連実験の最新データを利用し、世界最先端の実験を行う上では探るターゲットを明らかにするために、理論センターと各実験グループは互いにとって非常に重要な存在なのです。この様な研究スタイルは素核研の理論センターの大きな特徴となっています。

今回の活動報告では、中でも弦理論に注目した5つの理論研究が紹介されています。現在、物質のこれ以上分けることのできない最小単位はクォークやレプトンといった素粒子だと考えられていますが、弦理論によると、クォークもさらに小さな弦というもので構成されていると考えられます。素粒子物理学における大きな謎の1つに素粒子にはたらく重力の解明がありますが、弦理論の理解が深まれば、この謎に大きく迫る事ができます。それだけではなく、宇宙のはじまりや物質の根源などの解明に向けても大きく前進し得るので、弦理論は素粒子、原子核、宇宙など様々な研究と関わりの深いテーマなのです。

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