活動報告

2023年7月の活動報告:ニュートリノグループ

ニュートリノグループが2023年7月の活動報告を行いました。 ニュートリノグループでは、茨城県東海村にあるJ-PARC(大強度陽子加速器施設)でT2K実験をはじめとするニュートリノの実験研究を行なっています。T2K実験では、J-PARCで生成した大強度のニュートリノをJ-PARCから295km離れた岐阜県飛騨市神岡町にある巨大検出器、スーパーカミオカンデ(SK)に打ち込み、ニュートリノと反ニュートリノそれぞれで「ニュートリノ振動」と呼ばれるニュートリノが空間を伝わるうちに別の種類のニュートリノに周期的に変化する現象を測定します。そこから、ニュートリノのCP対称性の破れ(粒子・反粒子の性質の違い)の探索などを行っています。また、次世代実験であるハイパーカミオカンデ実験を2027年度に開始できるよう準備を進めています。

J-PARCニュートリノ実験施設は、2021年4月より進めていたビーム大強度化対応のための保守・増強作業を完了し、ビーム運転にむけた準備を完了しました。2023年4月からはニュートリノ実験施設の当初の設計ビーム強度 750kW を超える強度を達成することを目指して、新しい構成でのビーム調整運転を開始しています。これと並行して、T2K実験グループもニュートリノ前置検出器の高性能化した実験セットアップでの測定の準備も進めています。

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