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KEKキャラバン 竹園高校にて実施

2011年6月6日

6月5日、茨城県立竹園高等学校で開催された文化祭「尚志祭(しょうしさい)」にて「放射線と生命」の講演を行いました。この講演には保護者や学校関係者など100名を超える方が聴講にいらっしゃいました。

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この講演会は尚志祭を開催するにあたり、生徒たち自らが今回の東日本大震災を受け、きちんとした知識を身につけようと発案、実行したものです。講演会は「Lecture on 3・11」〜竹園高校から東日本大震災を科学的に考えてみよう〜というタイトルのもと、放射線と地震計をテーマに2本の講演が企画されました。

講演では、放射線の単位や屋内退避の効果などの説明後、放射線が細胞にどのような反応を引き起こすのか、1シーベルト被ばくしたときのDNA損傷の数などの具体的な数字をあげて解説されました。また、原発事故によって広範囲で観測されているヨウ素131とセシウム137が生体にどのような影響を与えるのか、大人と子どもへの違いなどにも触れて解説されました。どの内容もみな真剣に聞き入り、中には子どもに説明しながら参加する親子連れも見られました。

この講演を行った宇佐美徳子研究機関講師(物質構造科学研究所)は「この講演が科学的に考える手助けになれば幸いです。」と語りました。

KEKでは学校や社会施設などで行われる授業のサポートとして、地方自治体、NPO等の団体が企画する講習会や勉強会などに講師を派遣しています。詳しくはKEKキャラバンをご覧ください。