大穂中学校の生徒4名 KEKで職場体験

 
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吉岡特任教授と語らう大穂中学校の生徒たち

6月30日(水)、7月1日(木)の2日間、職場体験活動の一環として、つくば市立大穂中学校2年生4名がKEKを訪れました。

4名の中学生は、KEKの施設見学、研究内容についての様々な講義、研究会の見学やKEKの科学者との意見交換といった、ハードなスケジュールを消化。参加した生徒たちは「疲れました。研究内容は、難しくてほとんど理解できませんでした」と苦笑したものの、「学校で、ちょうどフレミングの法則や陰極線などついて習ったばかりだったので、加速器のしくみの話の時にはなるほど、と思いました」と語り、研究所で実際に行われていることと授業で習ったことを関連づけて理解を深めたようです。また「科学者というと、白衣を着て一日中コンピューターに張り付いている印象があったのですが全く違いました。いろいろなタイプの科学者がいることや、研究活動には意外と体力勝負な面もあることなどがわかって驚きました」と感想を述べました。

生徒たちとの意見交換を担当した吉岡正和特任教授は「生徒たちが普段不思議に思っていることをたずねたところ、電気信号が脳内の神経細胞を伝わることによって生じる『感覚』や『意識』の不思議さや、どこまでが科学で、どこからが科学ではないのかといった疑問など、様々な議論を自発的に展開していました。普段から考えることに親しんでいる感じがします。頼もしいです」と述べ、生徒たちの将来に期待を寄せました。

※職場体験とは
職場体験は、文部科学省が推進する、生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動。子どもたちの生活や意識は、物質的な豊かさや生活の利便性の向上、都市化・少子化等の進展に伴って大きく変容しています。このような背景から、働くことや生きることへの関心・意欲の低下、進路意識や目的意識が希薄なまま進学・就職したりする者の増加などが問題視されています。職場体験は、生徒が直接働く人と接することにより、学ぶことや働くことの意義や生きることの尊さを実感し、生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことを目指して行われているものです。
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