日加の協力をさらに推進 KEK-TRIUMF シンポジウム開催

 

11月7日(月)、第3回KEK-TRIUMF科学シンポジウムがKEKにおいて開催されました。

このシンポジウムは、2009年7月に日加修好80周年記念事業の一環として、KEKとTRIUMF研究所(カナダの国立素粒子原子核物理研究所)が合同で開催したシンポジウムにおいて、定期的な開催が合意されたものです。今回のシンポジウムは「From Collaboration to Partnership: Accelerator-Based Science at KEK and TRIUMF(協力からパートナーシップへ:KEKとTRIUMFの加速器研究)」をテーマに実施され、研究者を中心に約70名が参加しました。

鈴木厚人KEK機構長とマーク・スカリオン カナダ大使館参事官による開式の辞に続き、鈴木機構長とナイジェル・ロッキーヤTRIUMF所長が、現在の各研究所における研究活動を報告しました。

その後、KEKとTRIUMFの共同研究に焦点をあて、超低速ミューオン実験、ミューオンg-2実験、J-PARC加速器の研究開発、ニュートリノ実験、超冷中性子実験、加速器の研究開発の各項目について、今後の研究の方向性について意見交換が行われました。

シンポジウムの締めくくりとして、各所長、プロジェクトリーダー等の代表者によるミーティングが行われ、各プロジェクトにおける今後の共同研究の実施について、具体的な検討と活発な意見交換が行われました。

シンポジウムに引続き、翌8日は希望者によるKEKおよびJ-PARCの施設見学が行われました。つくばキャンパスでは、アップグレードへ向けた工事が進むKEKB加速器やBelle測定器、活発に国際共同研究が進められている先端加速器試験施設(ATF)、次世代放射光である小型エネルギー回収型ライナック(cERL)の研究開発施設等の見学を、東海キャンパスでは、J-PARC加速器、物質生命科学実験、T2K実験等の各施設見学が行われ、有意義な一日を過ごしました。

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