DESY-KEK 共同ワークショップ開催

 

3月20日(火)、ドイツ ハンブルグ市のドイツ電子シンクロトロン研究所(DESY)にて、DESY-KEK共同ワークショップが開催されました。これは、これまで両研究機関が定期的に行ってきたコラボレーションミーティングを発展させたもので、両者間の主な研究領域をカバーする初めてのワークショップです。

DESYとKEKは素粒子物理研究・加速器開発分野において、これまで長年に渡り良好な協力関係を築いてきました。

DESYでは、2007年に素粒子実験用加速器「HERA」の運用を終了。現在は、欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)での実験や、KEKのSuperKEKB加速器でのBelle II実験に参加するなど、国際共同研究を活発に展開しています。一方で、既存の円形加速器を放射光源として改造するとともに、直線加速器を使った自由電子レーザー研究施設の建設を進め、研究所の中心的研究テーマとして放射光科学を推進しています。

今回、DESYとKEKは、これまでの素粒子物理、加速器開発における協力に加え、KEKの主要研究領域のひとつである放射光科学分野においても協力を深めて行くことを改めて確認。また、測定器開発分野における協力も進めることが合意されました。

本ワークショップには、Helmut Dosch DESY所長、鈴木厚人KEK機構長をはじめ、両研究機関より約60名が参加しました。今後は、定期的に主要研究分野をカバーする共同ワークショップを開催するとともに、放射光科学に特化したワークショップの開催も予定されています。

画像提供:DESY

TOP