尾崎敏名誉教授、在ニューヨーク日本国総領事館 在外公館長表彰を受賞

 

平成24年4月2日(月)、尾崎敏 名誉教授(現 米国ブルックヘブン国立研究所所長シニアアドバイザー)が、その日米両国関係における顕著な功績に対し、在ニューヨーク日本国総領事館から在外公館長表彰を受賞しました。

尾崎名誉教授は、1981年に高エネルギー物理学研究所(現 高エネルギー加速器研究機構)において、我が国で最初の大型高エネルギー衝突型加速器であるトリスタンの建設を指揮するとともに、近隣アジア諸国の研究者がトリスタンでの研究に参加する途を開きました。また、1989年からは米国ブルックヘブン国立研究所における相対論的重イオン衝突型加速器(RHIC)のための開発と建設を10年以上にわたり指揮しました。ビッグバン直後の数十百万分の一秒に存在していた物質の状態を研究するなど、物理学における粒子研究に多大な貢献を果たしてきました。

日米両国での基礎科学の大型実験を実現させるための加速器の設計と建設、そして国際協力の推進に対する同名誉教授の功績とともに、1979年に始まった、基礎科学のために日本が進めてきた我が国最大級の国際共同研究事業である高エネルギー物理学における「日米科学技術協力事業」を通し、日米両国の科学技術交流における対日理解の増進と対日イメージのアップに寄与し、両国の友好親善の深化に大きく貢献したと高く評価され、今回の表彰となりました。

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