大穂中学校の生徒4名、KEKで職場体験
#トピックス
図1 加速器の説明をうける中学生
7月3日(火)と4日(水)の2日間、つくば市立大穂中学校2年生4名が職場体験のためKEKを訪れました。
今回の職場体験では、素粒子物理についての講義や、現在SuperKEKBへアップグレード作業を行っているBelle測定器、KEKB加速器など研究施設の見学を行いました。また、中学生達は自らの手でワイヤーチェンバーを製作し、X線やベータ線などにより発生する信号を、電圧を上げながら計測すると同時に、それぞれの信号の違いについて学びました。そして計測で得たデータをグラフ化しまとめるという、研究にとって基礎となる作業も体験しました。
さらに、広報室や機械工学センターなど様々な部署を訪れ、機械工学センターではセンター長の山中将 KEK共通基盤施設教授の案内のもと、旋盤(せんばん)やフライス盤などの加工用機械を見学しました。
海外の研究所とインターネット回線を繋いで行われたBelle実験のデータ解析ミーティングに参加する機会もあり、「英語で行われている会議を実際に見るのは初めてだったのでとてもびっくりしました」「会議の内容は分からなかったけど単語は聞き取ることができました」など、それぞれに感想を述べていました。
最後に、ヒッグス粒子探索の結果発表のためCERNで実施されたセミナーのweb配信を聞く機会に恵まれ、色々な国の研究者が協力しながら研究をしている様子を見ることができました。
職場体験の記念として、製作したワイヤーチェンバーのほかBelle IIのテクニカルデザインレポートなどが渡されました。中学生の一人は「もっと英語を勉強したら読むことに挑戦したいと思います」と述べていました。
ワイヤーチェンバー制作を指導した宇野彰二 KEK素粒子原子核研究所教授は「生徒さんは、真面目に生き生きと色々なことに取り組んでいました。」と述べ、中学生の将来に期待を寄せました。
図2 ワイヤーチェンバー製作の様子
図3 フライス盤の説明をうける中学生
※ 職場体験とは
職場体験は、文部科学省の推進のもと行われている学習活動です。生徒が直接働く人と接することで、学ぶことや働くことの意義や生きることの尊さを実感し、生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことを目指しています。
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