ベトナムで開催の物理スクールに講師を派遣
#トピックス
スクールの参加者たち
7月23日(月)から8月3日(金)にかけて第18回ベトナム物理スクールが、ベトナム、ビンディン省の省都クイニョンで開催されました。本スクールはベトナム及びアジアの大学・研究所から学生に対し素粒子物理学、宇宙物理学の概要と最新情報の提供を目的とし、1994年から開催されています。今回の主催は、ベトナム科学技術アカデミー、クイニョン大学、ルコントル・ド・ベトナム、アブドゥス・サラム国際理論研究所、韓国アジア太平洋理論物理学センターでした。フランス、インド、スイス、韓国、日本からの9名の研究者による講義に、韓国、台湾、インドから、それぞれ1名、ラオスから2名、ベトナムからは28名の学生が参加しました。
KEKからは素粒子原子核研究所研究機関講師の栗原良将氏が講師として協力し、LHC実験の解析に必要となる素粒子反応の計算法を講義しました。「ベトナムでのスクールの講師を務めるのは今回で2回目です。前回も感じたことですが、学生は皆とても熱心で講義中や休み時間にたくさん質問をしてきます。学年は、修士課程初年から博士課程の学生までいるので、知識・理解の程度はまちまちですが、みなさん物理を理解したいという強い熱意を持っているように感じます。」と栗原氏。また、CERNでのヒッグス粒子発見の報告の直後だったため、スクールでは、ヒッグス機構に関連したトピックも数多く取り上げられ、学生も興味深く話を聞き、熱心に質問していました。
講義する栗原良将氏
熱心に講義に聞き入る学生たち
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