Open-It 先端エレクトロニクスDAQセミナー 2013開催される
#トピックス2013年7月1日(月)~7月5日(金)の5日間、KEKの小林ホールにおいてOpen-It 先端エレクトロニクスDAQセミナー 2013が開催されました。今回で5回目の開催となり、学生や若手研究者を中心に約130名が参加しました。
Open-It(オープンソースコンソーシアム)とは、計測システム開発に必要な要素技術、システム化技術及びその情報をできる限りアカデミック用途にオープン化し共有をはかることで、先端計測技術の維持、改良及び発展を共同で行おうとする団体です。KEKの素粒子原子核研究所エレクトロニクスシステムグループが中心となって運営しており、国内の大学や研究所に19の活動拠点が設けられています。
セミナーは先端の加速器制御等の外部機器制御及び測定器システム開発に欠かせない集積回路やソフトウエア技術の習得を目指し、参加者それぞれが携わる実験に、これらの技術を取り入れることが出来るようにすることを目的に実施されています。
初日には加速器科学のみならず地球科学や天文学等、様々な分野で活躍する講師を招き先端技術や計測システムへの応用などの紹介が行われました。参加者にとって普段聞く事が出来ない専門分野外の計測システム技術について知ることができる絶好の機会となりました。
セミナーの様子
Open-It若手の会を紹介する庄子正剛 素核研 技術員
また、最終日にはOpen-Itの枠組みを活用し自らの実験に必要となるASIC開発を行った若手研究者によるトークが行われました。このようにOpen-Itでは若手による計測システム技術の開発や分野間連携の促進が図られています。セミナーでは2011年8月に立ち上げられたOpen-It若手の会の紹介も行われました。
最後に挨拶した田中真伸 KEK素粒子原子核研究所 准教授は世界の一線で実験を行うためには計測システムはじめ装置は自ら造る必要性を述べるとともに、基礎の体系的な理解の重要性や技術の共有により、最先端の実験を率いる若手が今後出てくることに対する期待を述べ閉会となりました。
集合写真
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