タイ王国のシリントーン王女殿下がKEKを視察されました

 

4月23日(木)、タイ王国シリントーン王女殿下とシハサック・プアンゲッゲオ駐日タイ王国大使夫妻他35名の訪問団がKEKを視察されました。

まず初めに山内正則 機構長がKEKの研究内容等の概要を説明し、その後所内の2つの施設を見学されました。

筑波実験棟では、Belle II測定器とSuperKEKB加速器を見学され、現在両装置が性能向上のための改造中であることなどを山内機構長が説明しました。放射光科学研究施設フォトンファクトリーでは、ビデオを用いた実験概要説明の後、複数のビームラインを見学されました。王女殿下は特に生命科学分野の研究に使用されている装置の説明に、時折メモを取られながら熱心に聞き入っていらっしゃいました。


フォトンファクトリーでの視察の様子


山内機構長へ記念品をお渡しする王女殿下

午後には茨城県東海村に移動され、大強度陽子加速器施設J-PARCを見学されました。物質・生命科学実験施設ではミュオン及び中性子ビームを使った様々な実験について説明を受けられ、続いてニュートリノ実験施設では岐阜県神岡町のスーパーカミオカンデにニュートリノビームを送る際に使用する、前置検出器をご視察されました。

KEKではこれまでもタイ物理学センター(ThEPCenter:Thailand Center of Excellence in Physics)と学術協定を締結、またタイ放射光研究所(SLRI)と学術研究協力に関する覚書を結ぶなど、広範な分野での学術交流を促進してきました。今回の王女殿下の視察をうけ、今後の更なる協力関係の推進が期待されます。

KEKつくばキャンパスにて

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