大和市立つきみ野中学校の生徒がKEKで職場体験
#トピックス
超伝導加速空洞内表面欠陥検査装置の操作説明を受ける様子
8月21日(金)、大和市立つきみ野中学校の中学2年生1名が職場体験のため、KEKを訪れました。
今回の職場体験では、まずコミュニケーションプラザで機構紹介ビデオを視聴した後、午前中はATF(先端加速器試験棟)、STFの加速器施設を見学しました。
午後は、午前中見学したSTFで実際に用いられる超伝導加速空洞の内側表面を観察し、欠陥を検査する実習を行いました。超伝導加速空洞はニオブと呼ばれる金属でできています。内面に突起や窪み等の欠陥や、不純物が付着していると超伝導状態が損なわれ加速性能が低下するため、実験前に特殊なカメラを使って空洞内面の検査を行っています。生徒は、このカメラを使って空洞の中を丁寧に観察し、見つけた欠陥部分の画像を取得するという一連の作業を体験しました。表面の複雑な結晶粒界模様の中に混じった欠陥を探し出す作業に丁寧に取り組み、作業に慣れた研究者も見逃してしまうほどの小さな欠陥も、その特徴をよく捉えて探し出していました。
今回の職場体験は、KEKが推進する研究に用いる実験装置に要求される精密さと、そこで働く研究者の様子を間近に感じることのできる大変良い機会となりました。
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