ジョージアのタマル・サニキゼ教育科学大臣(前列中央)一行とKEK関係者
ジョージアのタマル・サニキゼ教育科学大臣と同国の教育や科学行政を担う政府関係者等の一行が5月30日、KEKとJ-PARCを来訪しました。
一行はまず、KEKつくばキャンパスで機構の概要について説明を受けました。山内正則機構長が、「貴国の研究者がJ-PARCでの実験に参加していると聞いています。ジョージア政府の支援に感謝しています」と述べると、サニキゼ大臣からは、「ようやくKEKとJ-PARCを訪問できてうれしく思います。科学において国際交流は必要不可欠のものです。我が国でも教育や研究の国際化を進めており、J-PARCでの相互協力に期待しています」と応じました。
その後、つくばキャンパスでは、放射光科学研究施設(フォトンファクトリー)とアップグレードの進むBelleⅡ測定器等を見学し、さらにJ-PARCにて、物質・生命科学実験施設とニュートリノ実験施設、COMET実験施設を視察しました。視察には、同国のジョージアン工科大学からJ-PARCでの実験に参加しているズビアーディ・ツァマライゼ(Zviadi Tsamalaidze)氏やロシアのドゥブナ合同原子核研究所から参加しているピョートル・エヴトゥクオビッチ(Petr Evtukhovich)氏、KEKの三原智教授や齊藤直人J-PARCセンター長らが同行。大臣一行はいずれの施設でも大変熱心に視察し、案内の研究者と活発に質疑応答を行っていました。
視察を終えたサニキゼ大臣は、「今日は、最先端の研究施設を見学でき大変光栄です。研究における協力はもちろんのこと、今後若手人材の育成においても協力を深めていくことを期待しています」と感想を述べました。