British School in Tokyoの生徒がKEKで職場体験

 


KEK計算科学センター松古栄夫助教(左)の案内でスーパーコンピューター施設を見学するBritish School in Tokyoの生徒たち

7月4日(月)、British School in Tokyoの高校2年生3名が職場体験のためKEKを訪れました。今回の職場体験の実習内容は、機構の広報業務。研究施設を見学して、研究者にインタビューを行い、記事にまとめる作業を行いました。

午前中はまず、コミュニケーションプラザでDVDを見て機構の概要を学習し、次いで岡田小枝子KEK広報室長からサイエンスライティングについての講義、KEK素粒子原子核研究所の広報コーディネーター高橋将太氏から素粒子物理学入門の講義を受けました。午後は、アップグレード作業中のBelle Ⅱ測定器を見学。その後、KEK計算科学センターの松古栄夫助教の案内により、素粒子理論を構築するために欠かせないツールであるスーパーコンピューター施設を見学し、説明を受けた後、同氏にインタビューを行いました。

生徒たちは、「スパコンの運用には費用はいくらかかりますか」「プログラムを作るのにどのくらい時間がかかりますか」など、松古氏に多くの質問を投げかけ、その後、インタビューの内容を原稿にまとめる作業に取り組みました。ある生徒は、「学校の授業で出てくる机上の物理と違って、実際に見る実験施設は大きくて感動しました。理論の話などもスケールが大きくておもしろかったです」と語っていました。

一方、松古氏は「生徒たちは、はじめは恥ずかしがっているようでしたが、徐々にいろいろな質問が出てきてよかったです。どんどん質問する生徒もいれば、質問しながら自分の疑問点を整理していく生徒もいて、インタビューの中でもそれぞれの個性が出ているのがわかりました。高校生ならではの素朴な質問が新鮮でした」と、受け入れ側の感想を話しています。

※ 職場体験とは
職場体験は、文部科学省が推進する学習活動。生徒が直接働く人と接することで、学ぶことや働くことの意義や生きることの尊さを実感し、生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことを目指す。



関連サイト

KEK職場体験
文部科学省中学校職場体験ガイド

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