KEK「多国籍参画ラボ事業」が始まります

 

KEKではこのたび、最先端の研究装置を国際的に有効利用して研究を行うための新たな枠組みとして、「多国籍参画ラボ事業」を実施します。

多国籍参画ラボ事業は、最先端加速器の開発研究など、KEKがホストして行ういくつかの共同研究プロジェクトで構成され、この共同研究プロジェクトには複数の国・地域の研究チームが参加することが期待されています。また、各プロジェクトに参加する研究者には、KEKによる事務サポートや、研究支援などの便宜が図られる予定です。

背景と目的

現状のKEKにおける国際協力は、一部の大型素粒子物理実験を除き、主に二機関間の協力が中心となっています。ところが、世界的に見ると近年の加速器科学研究においては、ますます大型化、複雑化する研究設備に対応するために、プロジェクトの多国籍化が急速に進んでいます。このため、KEKにおいても、将来プロジェクトを実施するうえで、多国籍での国際協力が必須となることが予想されています。
また一方で、KEKが有する加速器および関連施設は、世界的に見て最先端のもの、ユニークなものが多く、多くの外国機関からも同じ対象の研究に関心が寄せられています。
多国籍参画ラボ事業は、このような状況を受けて、KEKと複数の外国機関による多国籍な国際連携を推進する取り組みとして、発足させることとなりました。

多国籍参画ラボ事業の役割

多国籍参画ラボ事業は、次のような役割を果たすことが期待されています。
KEKの研究施設を利用した二機関協力では収まらない国際共同研究の推進
○研究施設そのものを高度化するための開発研究の推進
KEKを国際的になお一層発展させる計画の立案

多国籍参画プロジェクトの募集について

現在、KEKでは本事業の下で行うプロジェクトを募集しています。プロジェクトの申請は、KEK職員がプロジェクトマネージャーとなり行うこととされており、初回の申請は8月24日までです。詳しくは以下のウェブサイトをご覧ください。 

https://www2.kek.jp/URA/kobo_mnlabo.html

多国籍参画プロジェクトへの参加を希望される研究者は、KEKの共同研究者にご連絡ください。

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