スロベニア共和国首相がKEKを訪問
#トピックススロベニア共和国のミロ・ツェラル(H. E. Dr. Miro Cerar)首相とシモナ・レスコヴァル(H. E. Ms. Shimona Leskovar)駐日スロベニア大使一行が10月4日、高エネルギー加速器研究機構(KEK)つくばキャンパスを訪れました。
ツェラル首相は、KEKの山内正則機構長・岡田安弘理事らと会談し、山内機構長からBelle/Belle II実験をはじめとしたKEKの研究活動に関する説明、リュブリャナ大学のピーター・クリザン(Dr. Peter Krizan)教授からBelle/Belle II実験に対するスロベニアの研究者グループの貢献についての説明を受けた後、筑波実験棟のBelle II測定器を見学されました。同実験では、リュブリャナ大学などから合計12名のスロベニアの研究者が参加しており、検出器の建設や運転に関して重要な役割を担っています。
ツェラル首相は、「スロベニアがBelle/Belle II実験に参加していることを大変誇りに思っており、今回の訪問で実際の加速器を見学し、研究者たちと会うことを大変嬉しく思っている」と発言されました。また先日行われた日本の安倍首相との首脳会談や、科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)の両方の機会において、スロベニア政府とスロベニアの研究者たちがこの実験に大きく貢献していることを強調したことに触れ、「日本とスロベニアの科学技術分野における協力は大変重要であり、今後もスロベニアはBelle/Belle II実験へのサポートを継続する」と述べられました。
施設見学後は、スロベニアの研究者や留学生らを交えた夕食懇談会が開催され、日本とスロベニアの研究協力に関する意見交換が行われました。ツェラル首相は、スロベニアの研究者や学生たちに彼らの研究活動や、日本での生活などについて質問をされていました。ツェラル首相の訪日日程は、KEKの訪問をもって無事に終了しました。
今後、両国の結びつきがさらに深まり、実験開始の準備が進むBelle II実験の研究活動がより一層促進されると期待されます。
挨拶を述べられるツェラル首相
筑波実験棟においてツェラル首相にBelle II測定器の説明を行う山内機構長
スロベニア共和国のミロ・ツェラル首相(中央)ら一行とKEK関係者
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