2016年度 第2回KEK公開講座を実施しました

 

12月10日(土)、研究本館小林ホールにおいて「J-PARCが拓く物質の起源と成り立ち」をテーマに公開講座を開催しました。

2016年が水素の発見から250年の記念すべき年であることから大友季哉・物質構造科学研究所教授は「最も小さな元素の大きな役割-水素の科学-」と題して、水素の基本的な性質や水素貯蔵する材料の説明やそれらの物質の構造を調べる実験の原理について、デモ実験を交えながら解説しました。


大友季哉・物質構造科学研究所教授


会場と参加者の様子

また、東海キャンパスのJ-PARC実験施設で、K中間子と呼ばれる粒子を用いて宇宙の根源や物質の起源に迫る研究を進めている小松原健・素粒子原子核研究所教授は「奇妙なクォークのふしぎな話-原子核と素粒子の世界-」と題して「ストレンジ」クォークが原子核や素粒子の世界で示す奇妙な振る舞いとそれを解き明かす実験について講演しました。


小松原健・素粒子原子核研究所教授


会場の小林ホール

科学に興味を持つ127人が訪れ、講演後も熱心に質問をされていました。受講者からは「身近な水素について、新しい分野の展開が見えた」「J-PARCのハドロン実験施設はまだ見たことがなかったので、今度は行ってみたい」など、様々な感想が寄せられました。

J-PARCについては:http://www.j-parc.jp/
をご覧下さい。
次回の公開講座は6月10日(土)です。

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