低温工学・超電導学会が、キッザニア東京の中学生向けプログラムに、「超電導と極低温の世界」を出展、KEKの研究者が超電導コースターの実演を行いました

 

素粒子原子核研究所クライオジェニックグループと、共通基盤研究施設超伝導低温工学センターは、3月11日(土)にキッザニア東京で開催された中学生向けプログラム「第3回ジュニア チャレンジ ジャパン」において、低温工学・超電導学会出展の「超電導(注1)と極低温の世界」にて、超電導コースターの実演を行いました。

今回の催しは、中学生に「超電導(超伝導)・極低温の世界」を体感する機会を提供するため開催されたものです。タイトルにある「極低温」とは、液体窒素(-196℃)よりも低い温度のことで、極低温の環境においては、物質の性質が大きく変化します。「超電導」とは、極低温で物質の電気抵抗がゼロになる現象のことで、電流を無駄なく大量に流すことができ、省エネルギーの電線などを実現することができます。また、超電導状態の金属は強力な磁石になるので、強い磁力が必要なMRI(磁気共鳴診断装置)やリニアモーターカーをつくることにも役立っています。

超電導コースターを間近に見た中学生からは、「楽しかった!」や、「磁気浮上の原理がわかった!」との感想がありました。

この催しは、国立青少年教育振興機構の子どもゆめ基金の助成を受けて実施されました。

なおKEKでは、4月22日(土)、キッザニア東京において開催される中学生向け企画「キッザニア東京 ジュニアチャレンジジャパンソーシャルプログラム」に出展を予定しております。詳しくは今後、KEKのホームページ等でご案内いたします。


今回出展した、他研究機関所属の研究者・スタッフとKEK素粒子原子核研究所クライオジェニックグループ、KEK共通基盤研究施設超伝導低温工学センターの研究者たち


参加者とKEKの研究者の間で活発な質疑応答が行われました

注1:慣例上、理学の分野では「超伝導」、工学の分野では「超電導」とそれぞれ表記していますが、どちらも同じ現象のことで、英語では"superconductivity"といいます。今回のトピックスでは、出展者の低温工学・超電導学会に準じて、「超電導」と表記し紹介しています。

関連サイト
素粒子原子核研究所クライオジェニックグループ
共通基盤研究施設超伝導低温工学センター
低温工学・超電導学会
国立青少年教育振興機構
国立青少年教育振興機構・子どもゆめ基金
キッザニア東京 第3回「ジュニア チャレンジ ジャパン(JCJ)ソーシャルプログラム」「超電導と極低温の世界」

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