大穂学園中、東部中の生徒が職場体験
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タンパク質の結晶化とそのための試薬作りに挑戦した職場体験の様子
茨城県つくば市立大穂学園中、下妻市立東部中の生徒2人が8月1日、職場体験でKEKを訪れました。生徒たちは、構造生物学研究センターの湯本史明特任准教授、桑原直之研究員らの指導を受け、タンパク質の結晶化とそのための試薬(塩化ナトリウム水溶液)作りに挑戦しました。
生命現象のしくみの解明や、立体構造に基づいた創薬設計などに利用されるたんぱく質の構造解析。その最も代表的な手法である「X線結晶構造解析」は、結晶化したタンパク質にX線をあてて、回折したX線から個々の原子の位置、立体構造を決める手法です。構造解析では、まず、タンパク質の結晶を作製する必要があります。
生徒たちは自己紹介の後、研究者が実際に使用する実験室内で、2人で協力しながら実験に挑戦。塩化ナトリウムを量り、水に溶解することによって、卵白リゾチームの結晶化を行うための試薬を作製しました。その後、この試薬を用いて、リゾチームの結晶化を行い、タンパク質の結晶化実験を体験しました。
研究者の一端を垣間見ることが出来た職場体験
実験後の研究者への質疑応答の時間では、イギリス出身の研究者ミラー・サイモン氏も加わり、「なぜ研究者を目指したのか」「日々のやりがいは何か」といった質問が出され、ていねいに回答しました。参加した生徒たちは、構造生物学実験の現場でその一部を体験することで、研究生活の一端を垣間見ながら、熱心に取り組んでいました。
※ 職場体験とは
文部科学省が推進する学習活動。生徒が直接働く人と接することで、学ぶことや働くことの意義や生きることの尊さを実感し、生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことを目指す。
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