成木 恵 -Megumi NARUKI-
物質の起源 ―大強度加速器J-PARCで探る
誰しも一度は、自分の体が何でできているのか、気になったことがあると思います。小さなブロックを組み立てていくとお城が出来るように、どうやら目に見えない小さな粒をくっつけていくと、人間、ひいては宇宙のような広大な世界を作ることができるようです。今日の物理は多様な分野に広がっていますが、もとはといえばこの根源的な問いにどうやって答えるかという人類の挑戦です。しかしこの探求はまだはじまったばかりで、小さな粒をくっつける力の働きや、組み立ての法則についてはまだ分からないことが多いのです。現在J-PARCでは大強度のビームを使ってこれらの問題に取り組んでいます。その一部をご紹介します。
坂口 綾 - Aya SAKAGUCHI -
身の回りの見えないモノからみる&見えないモノをみる-海と陸のサイエンス-
私達の住む地球が、温暖で過ごしやすく保たれているのは“海水が循環して、熱をまんべんなく各地に運んでいる”のが大きな理由の一つです。逆に、うまく海水が循環しないと、各地に偏った温暖化や寒冷化、異常気象をもたらします。このように熱の運び屋として重要な役割を果たしている海水ですが、その循環に関する研究は意外にも私たちの身の回りに存在している極微量の放射性核種を使って行われています。最近、世界の海洋研究に広がりつつある、海水循環を“みる”ために使われている目に“見えない”どこにでもあるこの放射性核種は、ある研究の失敗として発見されたのがきっかけでした。日本発世界の海へ!
カトリーヌ・セザルスキー - Catherine Cesarsky -
『女性科学者として生きる:
個人的な経験と印象 - Women careers in science: personal experience, personal impressions -』
セザルスキー先生の経験やCOSPAR 宇宙科学賞を受賞までの経緯、その後のご活躍の様子、日本における ロールモデルとインセンティブ( 猿橋賞)についてお話し下さいます。
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