理論センタープロジェクト「弦からヒッグズ/フレーバー」
「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」
集中講義 第3回は

大阪市立大学 の 大田 武志 さんに
「Matrix model, CFT and SUSY gauge theory」
と題し、11月19日から21日の3日間にわたり解説していただくことになりましたのでご案内いたします。


30年以上前2次元CFTの相関関数の積分公式が導出されたとき、また90年代になって行列模型のダブルスケーリング極限が発見されたとき、それらが4次元物理と関係すると書類に書くのには無理がありました。また後者のパンルヴェ方程式の起源も謎でした。ところが2000年代に入って行列模型と4次元超対称ゲージ理論の関係が明らかになり、さらにAGTによって2次元CFTと4次元ゲージ理論の関係が発見され、最終的にそれらは行列模型を通して統一的に理解できることが判明したのでした。そして、行列模型曲線をファイバーしたu平面全体空間にはパンルヴェ方程式が自然に付随し、それを実空間の一部と見たときには素粒子のフレーバーがほの見えています。今回は2014年に日本物理学会論文賞を受賞された大田さんにこの一連の流れについてお話ししていただくようお願いしました。興味をお持ちの方はぜひどうぞご参加ください。


旅費・滞在費のサポートを希望される方は
をごらんください。

下に日程、場所、プログラム情報を添付いたします。どうぞよろしくお願いします。

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「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」
集中講義「Matrix model, CFT and SUSY gauge theory」
プログラム
講師 大田 武志(大阪市立大学)
日程 2018年11月19日(月)〜11月21日(水)
場所 KEK 研究本館1F第1会議室(研究本館入って左、
外から見えるガラス張りの部屋です。)
平成30年11月19日(月)10:00〜12:00
1. イントロダクション:行列模型と共形場理論とゲージ理論
行列模型と共形場理論と超対称ゲージ理論の間の関係を説明する。
平成30年11月19日(月)14:00〜17:00
2. 行列模型と超対称ゲージ理論
行列模型のループ方程式と、ゲージ理論のSeiberg-Witten曲線との関係を解説する。
平成30年11月20日(火)14:00〜17:00
3.ユニタリー行列模型とパンルヴェ方程式
ユニタリー行列模型で特定のポテンシャルを選んだ場合に、物質場の数が2の場合のSU(2)ゲージ理論と関連する。これらの模型とパンルヴェ方程式の関係を紹介する。
平成30年11月21日(水)10:00〜12:00
4. 二重スケーリング極限とArgyres-Douglas固定点
ユニタリー行列模型の二重スケーリング極限と、Argyres-Douglas固定点の関係について述べる。
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