お知らせ / リサーチ

news

西村淳 教授らの研究論文がPhysical Review Letters誌に掲載されました

KEK理論センターの西村淳 教授らは、宇宙を記述する究極の理論と目される(9+1)次元時空上の超弦理論から、(3+1)次元の膨張宇宙の出現といった物理的な現象を計算で導くための模型を構築し、その研究成果がPhysical Review Letters 誌に2025年1月31日(米国東部時間)、掲載されました。https://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.134.041603

これまでに提唱されていた模型には、宇宙の重心運動に伴う数学的な問題が潜んでいることが明らかにされ、宇宙の静止系を正しくとることにより、数学的な問題のない模型が構築されました。この模型に基づいて、スーパーコンピュータ「富岳」などを用いた数値シミュレーションが現在進められており、宇宙の始まりに対する理解が大きく進展することが期待されます。この研究は、筑波大の浅野侑磨氏、総研大素粒子原子核コースの学生さんである山森直幸氏、Worapat Piensuk氏との共同研究に基づきます。


ページ先頭へ戻る