6月3,4 日、第1回J-PARC/MUSEの成果報告会が本機構、東海1号館で開催されました。
2008年9月より実験開始したミュオン科学実験施設(MUSE)で共同利用者による研究成果の報告会で、年1回開催されていくものです。今回はカナダTRIUMFよりweb中継も含め、14件の発表がありました。
報告会会場の様子
磁気の測定に優れた特性を生かした鉄系超伝導やフラストレートした磁性体、重い電子系の研究や、水素同位体としての拡散現象の研究、など幅広い分野からの発表でした。ユーザーからは、強度を上げることで見えるかもしれない新たな研究分野の提案や、より多くのビームタイムをかけることでミュオン科学の礎となりうるデータベース化などの要望がありました。
今後、超低速ミュオンビームラインの建設がすすめば、さらに研究分野も広がりミュオン科学はさらなる飛躍を遂げることでしょう。
建設されたMUSEはもちろん、そこに至るまでに培われた経験や信頼関係は何にも代えがたい財産となりました。
これから研究の成果を出し、多くのユーザーに活用いただきミュオン科学と人材育成に貢献することが、ご協力いただい方への感謝と使命であると締めくくりました。
今回開催された報告会では、建設にかかわった方への感謝を表し、どのような技術研究がなされたのかを発表しました。
報告会は時に白熱し、笑いあり、終始和やかにすすめられた
その後会場を移し、加速器科学研究奨励会受賞感謝の会を行いました。
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