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ミュオン科学諮問委員会 MuSAC / MAC 2012開催

物構研トピックス
2013年2月28日

2月22日、23日、ミュオン科学諮問委員会Muon Science Advisory Committee (MuSAC)がKEK東海キャンパスで行われました。この委員会は、物質構造科学研究所長からの諮問を受けてJ-PARC/MUSE での研究活動、大学共同利用、施設運営などについて評価し、今後ミュオン科学が目指すべき方向についての助言・勧告が行われます。また、上記を踏まえたMUSE施設の運転・維持管理などについて、J-PARCセンター長からの諮問を受けたミュオン諮問委員会(Muon Advisory Committee, MAC)が助言・勧告を行います。海外のミュオン研究機関(カナダTRIUMF、スイスPSI、イギリスRAL)を含む外部の専門家6名により、MuSAC、MAC両委員会を合同開催することで、より実効性のある諮問委員会としての役割を果たしています。

集合写真

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会場の様子

初日は、今回の諮問内容が山田和芳 物構研所長および池田裕二郎 J-PARCセンター長からMuSAC/MACに対して提示されるとともに、施設や装置開発を中心としたセッションが行われました。J-PARC全体の加速器運転状況、物質・生命科学実験施設(MLF)の中性子を含めた装置の整備・将来計画、利用状況について報告が行われた後、MUSEとそこで行われている大学共同利用研究について現況が報告されました。続く発表では、ミュオン生成標的では開発中の回転式ミュオン生成標的について、建設中のUラインでは、超伝導ソレノイド電磁石などにより、ミュオンビームが世界最高強度を更新したことや、ミュオンを超低速化する標的の開発について報告がありました。現在運用されているDラインについては、ミュオンスピンの動きを捉えるために開発された検出器KALLIOPEについて報告がなされました。

二日目は、研究活動の審査評価が中心に行われました。新たに始まった実験課題からは、「元素戦略プロジェクト」に基づき行われる研究について、プロジェクト型課題の中間ヒアリングとしては「超低速ミュオン顕微鏡」、実験計画としてミュオン電子転換過程の探索する「DeeMe」など、各実験課題責任者から全6件の発表がありました。

委員会の最後には、MuSAC/MAC委員長から答申の要約が提示されるとともに、物構研所長に手渡されました。

>>プログラム[PDF 50KB]


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