高エネルギー加速器研究機構
環境報告2007
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環境に配慮した新技術の研究開発の状況

  本機構では最新の研究成果について随時News@KEKとして機構ホームページ上で紹介しています。以下に環境保全に関連するトピックスの一部を紹介します。

  ナノチューブの電子源  〜世界最高電流密度の小型電子放出素子〜(2006.4.13)
  実験装置をリサイクル  〜再利用が進むK2K実験〜(2006.5.25)
  世界一のフェノール合成触媒  〜XAFSでみえたレニウムクラスター〜(2006.7.20)
  黄砂の意外な役割  〜XAFSで見分けるイオウの化学状態〜(2006.10.12)
  6万時間の見張り番  〜失敗が産んだガス漏れ検出器〜(2006.10.19)
  離れていても精密実験  〜近未来の研究スタイル=コラボラトリー〜(2007.2.22)

  また、本機構の放射光科学研究施設では、放射光を利用して物理学・化学・生物学・医学・工学などの広い分野の研究が行われています。以下に機構との共同研究、または施設のユーザーとして行われている環境に関する研究テーマの一部を示します。

環境に直接関係する研究(微量元素の状態分析など)
ごみ焼却残渣洗浄時の塩素の挙動解明
土壌有機物中の鉄、アルミニウム鉱物相のXANESによる同定
ヒ素濃縮粘土層中のAsの局所構造と関連ヒ素化合物
X線吸収微細構造を用いた腐食物質による土壌汚染重金属の還元反応の解明
粘土鉱物に収着したカドミウム表面沈殿の構造解析
環境浄化ハイドロゲルにおける有害イオン吸着能と構造の相関
X線吸収微細構造を用いた土壌汚染重金属(クロム)の環境中での挙動と化学形態変化の解明
汽水域堆積物中における重金属の化学状態とその硫化物に関するXAFS研究

間接的に環境に関係する触媒関係の研究
ディーゼルPM燃焼触媒の活性点局所構造解析
選択酸化反応用担持金触媒のin-situ XAFSによる反応条件下構造解析
Operando Quick XAFS 法による遷移金属燐化物脱硫触媒の構造解明
セレノフェンをプローブ分子としたXAFSによるCo-Mo硫化物触媒の活性サイト構造解析
バイオマスの高性能ガス化触媒の自己再生機能発現と構造変化

環境や社会生活に関係する材料の研究
陶器の抗菌釉薬中に存在するZnとAgに対するXAFS分析
水圏でのバクテリア活動の指標となる重希土類元素の濃縮メカニズムの解明
超臨界二酸化炭素/水の形成するエマルション内部での銀ナノ粒子形成時の時間分解EXAFS測定

核燃料処理関係の研究
酸化物核燃料乾式再処理に関わるアクチニドイオン周囲のXAFS構造解析
放射光技術を利用した乾式再処理プロセス開発研究
カラシナに蓄積したウランの化学状態分析