高エネルギー加速器研究機構
環境報告2007
 環境報告2007 

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環境に対する基本理念

  高エネルギー加速器研究機構は、研究・教育活動及びそれに伴うすべての事業活動において、地球環境の保全を認識し、環境との調和と環境負荷の低減に努めます。
  以上を念頭に置きつつ、研究・教育活動を積極的に推進するとともに、地球環境を維持・承継しつつ持続的発展が可能な社会の構築を目指します。

環境に対する基本方針

  • 機構における研究・教育を中心としたすべての活動において、省エネルギー、省資源、廃棄物の削減、放射線及び化学物質管理の徹底等を通じて、環境保全と環境負荷の低減に努めます。
  • 環境関連法規、条例、協定及び自主基準を遵守します。
  • 環境配慮に関する情報公開を適切に行い、地域社会との連携した環境保全活動に取り組みます。
  • 環境マネジメントシステムを確立し、継続的な改善を進めます。
  • 環境保全の目的及び目標を設定し、教職員、共同利用研究者、大学院生、関係企業の関係者と協力してこれらの達成に努めます。

電力使用に関する基本方針

  本機構は、我が国の加速器科学の総合的発展の拠点として研究を推進すると共に、大学共同利用機関として、国内外の関連分野の研究者に対して研究の場を提供することを目的としています。
  本機構で行われている実験研究は、研究者から申請のあった課題について、課題審査委員会により、学術的・学際的に意義の高い実験研究かどうかについて評価、採択され、限りある加速器運転時間において効果的な実験研究が推進できる態勢が整っています。これらの実験研究の内容は基礎研究から応用研究まで多様であり、実験期間も数日から数年間にわたり継続して行われることから、高エネルギー加速器の運転も24時間かつ、長期間での連続運転が必要となります。

  高エネルギー加速器の運転には大電力が必要で、KEKB加速器の運転には40MW(一般家庭の約3万世帯が使用する電力)を超える電力が必要になります。 本機構においては、加速器運転における電力消費を可能な限り効率的に行うと共に、実験研究に必要な運転時間を可能な限り確保するという使命・役割を果たすなど、効率的な電力使用の低減化と効果的な実験研究の推進の両立を図っていくこととしています。

  電力使用の低減化への取り組みとしては、本機構内に設置されているエネルギー利用計画委員会、電力ピーク調整連絡会及び省エネルギー連絡会が連携・協力して、効率的な実験研究電力の使用計画の策定とオフィス等の生活電力の低減化を図っております。技術的な面でも、同じ電力消費でより多くの実験成果を引き出すための様々な開発と改善を実践し、加速器、測定器、その周辺設備の性能向上、新しい技術の導入、きめ細かい保守作業により、効率的で安定な加速器運転を続けております。