高エネルギー加速器研究機構
環境報告2007
 環境報告2007 

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総エネルギー投入量及び低減対策
【総エネルギー投入量】

  2006年度は417GWhの電力消費および319万Nm3の都市ガス、21kLのガソリンの使用がありました。
  ガソリンの内訳は軽油が2kL、レギュラーガソリンが17kL、ハイオクガソリンが2kLでした。
  また、エネルギー投入量を熱量に換算すると4,146,411GJでした。

※つくばキャンパスと東海キャンパスとを往復する業務連絡バス等の燃料は、請負者の負担であるため考慮していません。


消費電力の推移


ガス使用量の推移


ガソリン消費量の推移

【低減対策】

夏季に加速器を停止し、装置の保守と改善を集中させることで、夏季の電力需要期間に4万世帯に匹敵する電力を節減しています。

PF実験ホールでは放射光ビーム位置の変動をミクロン精度で抑えるために、実験期間中の室温は0.5度の精度で一定としなければなりません。運転停止期間中は一部の空調機を停止し、また設定温度も変更して節電に努めています。

加速器運転だけでなく、機構内の全消費電力を常時モニターし、ピーク電力が設定値に近づいたら電力警報を放送して実験装置の停止を促すとともに、加速器の運転を随時停止させるなど消費電力のピーク調整を行っています。

経年劣化した機器の改修等で以下の省エネルギーを考慮した工事を行いました。
  ・照明器具の点滅を人感センサー制御方式に変更
  ・空調設備更新時にインバーター制御機器を設置
  ・冷温水発生機更新時に高効率機器を設置
  ・3φ600KVA変圧器1台をトップランナー変圧器750KVAに更新
  ・夏期の加速器運転停止時に一部の特高変圧器を休止
これらにより、年間約548万円のエネルギー削減が見込まれます。

PF研究棟のエントランスホールは2・3階の吹き抜けがガラス張りとなっていますが、その上部にフィルムを貼ることにより空調の効率化を図っています。

機構全体の消費電力は実験のために使用されるものが大部分を占め、オフィスでの使用量はわずかしかありません。小さな部分ではありますが、主要な建物毎に電力メーターを設置することで、オフィスにおける電力使用量の削減を図っています。