大内 徳人氏が日本加速器学会 技術貢献賞を受賞

加速器第四研究系の大内 徳人名誉教授が「SuperKEKB加速器ビーム最終集束用超伝導磁石システムの開発」の業績により、「2022年度日本加速器学会技術貢献賞」を受賞しました。この賞は加速器の建設、運転、利用の高度化、製造技術の開発等に対する寄与が顕著と認められる技術的貢献に対して授与されます。
この超伝導磁石システムはSuperKEKBの衝突点に設置され、ビームを鉛直方向に究極のサイズまで集束します。このシステムは四極磁石、多極補正磁石、ソレノイド磁石の計55台の超伝導磁石から構成される複雑なものであり、それぞれの磁石は高い磁場精度が求められます。さらに、素粒子検出器内の限られた空間に設置されなければなりません。
受賞者は超伝導磁石技術に関する深い知識と経験、また多数のR&Dによって、この複雑なシステムを設計し、また卓越したリーダーシップを発揮し、国内外の開発メンバーをまとめ、完成させました。
このシステムは現在、安定に稼動し、SuperKEKBのルミノシティ向上に貢献しています。
 


衝突点に最も近い超伝導四極磁石のビーム軸に沿った位置に対する四極磁場成分(点線)と誤差磁場成分の測定値(赤と青の実線)。縦軸は四極磁場分布中心での強さを1に規格化している。

 

SuperKEKB超伝導磁石システムと大内氏(前列向かって一番右)