Yang Min(楊敏)氏、加速器制御の国際ワークショップで若手奨励賞を受賞
KEK加速器第2研究系のYang Min(楊敏)博士研究員が、2022年10月にプラハのELI Beamlines研究所で行われた国際ワークショップ (PCaPAC 2022)で、若手奨励賞にあたるIsamu Abe Prizeを受賞しました。
左 Yang Minさん(帰国前日、プラハ旧市街の天文時計前でポーズ)
右 Isamu Abe Prizeの賞状
PCaPACは、加速器制御・データ収集(DAQ)システム分野で低コストな提案や新技術に焦点を当てるワークショップで、若手の登竜門としても知られています。またIsamu Abe Prizeは、1996年に始まったPCaPACの創設期に活躍したKEK職員の阿部勇さんの急逝を悼んで2002年に創設され、会議で発表した若手の中から将来有望な人を選んで最終日に表彰するものです。今回のIsamu Abe Prizeは2名に贈られましたが、Yang Minさんはそのうちの1名となりました。
Yang Minさんの口頭発表「APPLICATIONS OF TIMING READ-BACK SYSTEM IN J-PARC MAIN RING」は、加速器機器を同期するタイミングトリガ―信号を監視するRead-back系をJ-PARC(大強度陽子加速器施設)MR電源棟に設置し、運用を開始したことを報告するものです。
Read-back system用に、J-PARC Main Ringの3電源棟(MR-D1,D2,D3)にPLC-based EPICS IOCが設置された(2022年6月)
<参考>
・PCaPAC 2022 ワークショップ site
・Isamu Abe Prize (in PCaPAC 2022)
・Min Yang, et.al., ”APPLICATIONS OF TIMING READ-BACK SYSTEM IN J-PARC MAIN RING”, PCaPAC 2022, Prague, Oct.2022 (kek.jp/j-parc.jp only)
※PCaPAC 2022サイトにてProceedingsが公開され次第、一般に公開予定