第14回 加速器研究施設技術交流会を開催


令和5年2月8日(水)に加速器研究施設技術職員の業務内容の紹介を目的として「第14回 加速器研究施設 技術交流会」が開催されました。昨年・一昨年はオンラインでの開催でしたが、今年は本会場の3号館セミナーホールでの対面とオンラインを併用し、14年連続で開催することができました。

今回は、ベテランから若手までの技術職員から合わせて6件の発表となりました。発表内容から前半と後半に分けました。前半は、これまで通り各講演者の現在取り組んでいる仕事の報告でした。装置・測定器の開発、性能維持と運用に関するものや、ベテラン職員の「よもやまばなし」の中に織り込まれた装置や測定の紹介などがありました。

後半は、新しい試みとして、一つのテーマに関する加速器研究施設内での取り組みを報告してもらう形式としました。今回のテーマは「加速器トンネルで放射線量を測定する技術と手法」として、加速器第五研究系の岡安 雄一さんに座長をお願いしました。加速器トンネル内の放射線や、ビームロス、機器損傷など、測定方法だけでなく応用に関する多くの話題が報告されました。いずれも興味深い内容で、多くの質疑応答がありました。

全体を通して活発な意見交換が行われました。まさに加速器研究施設のアクティビティのダイバーシティを表すような内容だったと思います。すべての発表の終了後には情報交換会も行われ、日頃は別のグループで仕事をしている職員同士が交流を深めました。この技術交流会を加速器研究施設の伝統にしていきたいと思います。

参加者は、会場に20人、オンライン上で72人の計92人となりました。加速器研究施設だけでなく、素核研・物構研・共通基盤に所属する職員から、技術職員だけでなく教員、業務を委託している企業の方々にもご参加いただきました。加速器技術職員の日頃の業務に多くのみなさんが関心をお持ちいただいていると思いました。

発表ファイルは以下のIndico のリンクに掲載されています。
https://kds.kek.jp/event/44990/

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プログラム (敬称略)

 開会挨拶 橋本 義徳
   1. iCASAでの活動報告 江木 昌史
   2. SuperKEKBのRFにおけるビーム負荷(空洞位相)配分の最適化 小笠原 舜斗
   3. クライストロン特性測定システムの開発 溝端 仁志
   4. 着任からの10年ほど ~よもやまばなし~ 丸塚 勝美
「加速器トンネルで放射線量を測定する技術と手法」 座長: 岡安 雄一
   5. 加速器トンネルにおける放射線損傷評価のためのRadFET運用と校正 岩渕 周平
   6. ガフクロミックフィルムを用いた放射線測定 塩澤 真未
閉会挨拶 小関 忠
世話人 有永 三洋、道園 真一郎

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Photo Album

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〜 文責: 加速器第四研究系 有永 三洋 〜