加速器科学インターンシップ参加者募集
高エネルギー加速器研究機構では、大学学部学生および高等専門学校専攻科の学生のための加速器科学インターンシップを開催します。
この加速器科学インターンシップでは、2017年の事業発足以来、主に大学学部3年生以上および高等専門学校専攻科に在籍している学生を対象に、加速器のビームを用いた実習を実施しています。
学生自身の提案によるテーマのほか、コンパクトERL(cERL)の電子銃や超伝導電磁石を使った実習なども選択することができます。
この機会に、加速器科学に触れてみませんか。
募集の詳細は、以下をご覧ください。
https://www2.kek.jp/uskek/acc-internship/guideline.html
インターンシップ企画委員会が用意したテーマの例
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cERLにおける高品質DC電子銃を用いたビーム実習 [加速器研究施設]
概要:cERLにおいて高品質DC電子銃の運転を経験する。直流高電圧を印加して電子ビームを取り出し、各種のビーム診断装置を活用しながらビームを操作するとともに、空間電荷効果などのシミュレーションと実験結果との比較検証を行う。
実施時期: 要相談 -
電子陽電子ビームの計測およびその操作 [加速器研究施設]
概要: 加速器の基本原理として、ビームの加速・偏向・収束などの操作を行い、 操作後のビームを計測する。
実施時期: 2024年10月~12月末 ※実施時期要相談 -
加速器用超伝導電磁石の磁場性能評価試験の実習 [加速器研究施設]
概要: SuperKEKBビーム最終集束用超伝導4極電磁石R&D機を液体ヘリウムにより温度 -269℃まで冷却し、1000 A程度まで通電後、ハーモニックコイルにより超伝導電磁石の磁場測定を行う。
実施時期: 2024年11月~12月(第1回) -
真空紫外軟X線放射光を用いた光電子分光測定 [物質構造科学研究所]
概要: 物理研究に役立てることを目的として、放射光の特徴を生かした光電子分光測定とその基礎となる物理現象について実習を通して学ぶ。
実施時期: 2024年度第2期ユーザー運転期間(10~12月)のうち、2日程度 -
ミュオンの基礎測定実習 [物質構造科学研究所]
概要: ミュオンスピン回転法あるいは負ミュオン非破壊分析の基礎となるミュオンの諸性質(磁気モーメントの測定など)についてJ-PARC MLFミュオン施設の世界最高強度のパルスミュオンビームを用いて調べる。
実施時期: 2024年11月~12月(要調整) -
測定器開発テストビームラインにおける実習 [素粒子原子核研究所]
概要: 1 GeVから5 GeV程度までの電子ビームを使い、測定器の試験あるいは素粒子原子核反応の観測を行う。実験内容は、自由な発想に基づき申請者自身で提案する。
実施時期: 要相談。応募期間内でもビームタイムが埋まった場合は採択されない場合があります。
締切は 2024年8月30日(金)(必着)です。ぜひご応募ください。