2026年5月8日、秋田高専にて 「ミクロの世界を見る加速器の仕組み~素粒子現象から巨大構造物まで透視するミューオン加速技術~」という題目で講演を行いました。 本科生・教職員あわせて約10名にご参加いただきました。
講演では、まず加速器の原理について説明した後、医療応用をはじめとする加速器の利用例を紹介しました。さらに、大谷氏の専門であるミューオンに着目し、宇宙線ミューオンやミューオンビームを用いたイメージング・非破壊元素同定技術、現在進めているミューオン加速研究、そしてその先にある素粒子研究など、最先端の技術開発と研究の展開について紹介しました。
また、大谷氏が小山高専などと連携して進めている、小型加速器の製作を通じた加速器技術者育成活動についても紹介しました。高専出身者としての自身の経験も交えながら、高専で学ぶ専門知識や技術が、加速器をはじめとする社会に役立つ装置の開発にどのように活かされているかを説明し、学生にとって将来の進路やキャリアを考えるきっかけとなる内容となりました。
受講後のアンケートでは、「ミューオンで暗黒物質を調べようとしていることが面白そうだと思った」といった研究内容に関する感想に加え、「各高専で製作されている加速器についてもっと聞いてみたい」「電磁石を作成してみたいので、もう少し詳しく聞きたいです」など、加速器技術や実際のものづくりへの関心を示す声も寄せられました。
現在、本講演を聞いたメンバーが中心となって、秋田高専でも加速器に関する活動を開始すべく準備が進んでいます。