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  1. 小山高専で加速器研究者の指導のもとで加速器制作活動を実施しました/

全国高専加速器交流会をリモート開催しました

目次

2026年6月25日、授業終了後の16:30頃から、Zoomを用いて「全国高専加速器交流会」を開催しました。小山高専、長野高専、豊田高専、群馬高専、沖縄高専から、AxeLatoonで加速器製作活動に取り組む高専生が集まりました。今回は、新入生を含む初回の顔合わせとして、まずは他高専の仲間を知り、気軽に加速器の話をしてみることを目的に実施しました。

事前アンケート結果
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学年構成では、新入部員が24名(61.5%)と多数を占め、2年生6名(15.4%)、3年生5名(12.8%)、4年生4名(10.3%)、5年生2名(5.1%)と、上級生も加わる形になりました。 所属学科や進みたい分野は、電気・電子・回路系が38.5%と最も多いものの、情報・プログラミング・AI系(20.5%)、機械・ものづくり系(17.9%)、物質・化学・材料系(17.9%)とバランスよく分かれており、加速器製作に必要な分野が一通りそろっているのが印象的です。「加速器づくり」の中で面白そうと感じるテーマも、ハードウェア製作(35.9%)、回路・制御・電磁石(33.3%)、計測・データ・センサー(28.2%)、理論・シミュレーション(28.2%)と幅広く、「ぜんぶ気になる!」という回答も33.3%にのぼりました。そして「一番やりたいこと」では、「作る!」「スキル習得!」「仲間と楽しく!」がいずれも3割前後で拮抗し、それぞれの学生が違う入り口から加速器に惹かれていることが伝わってきました。

まずはアイスブレイクから
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会の冒頭にてAxeLatoonの活動について紹介したあと、アンケート結果を全員で共有し、アイスブレイクへと入りました。自己紹介からスタートし、「最近ハマっていること」「高専で変だと思ったこと」「まだ慣れないこと」など、話しやすい切り口をいくつか用意しました。各ブレイクアウトルームには「話題リスト兼メモ帳」としてのGoogleドキュメントを置き、書記を決めても、みんなで同時に書き込んでも自由という形にしました。以下では、学生たちが実際に書き残したメモをもとに、当日の様子を紹介します。

学年・経験別ルームでの本音トーク
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1回目のブレイクアウトルームは、低学年と高学年・経験者に分かれて行われました。近い立場の仲間どうしで、緊張しながらも本音で加速器の話ができるようにという狙いです。 低学年のルームでは、まず自己紹介から会話がほぐれていきました。あるグループでは「入学式のとき、金髪の先輩が印象的だった」という話で盛り上がり、別のグループでは「数学の進む頻度が早すぎる」「家が近いから」「プログラミングが好きで、麻雀もしたい」など、高専生ならではの本音が次々と飛び出しました。話題は自然と各高専の活動へと広がり、群馬高専の学生からは「テーマが50ぐらいあるリサーチラボの一つが加速器で、人気はまあ普通」という率直な紹介がありました。小山高専の学生は「卒業生が立ち上げた部活で人気」「サイクロトロンを5年生メインでやっていた」「新しいガウス加速器」といった活動を語り、「小さくても加速器を作れる?」「前の人は電磁石をやっていた」「まだ動かない、磁場を動かす」「それで1年かけて良い?」と、初心者ならではの素朴な疑問を先輩にぶつけていました。「今日始めたばっかり」という声もあり、まさに第一歩を踏み出したばかりの学生たちの姿がうかがえます。 高学年・経験者のルームでは、上級生ならではの悩みや実践的な話題が交わされました。「元の部員が少ないのに、たくさん部員が入ってきたから教えるのが大変」「新入部員がシミュレーションをやりたがっている」という声は、多くの高専に共通しました。自己紹介でも、長野高専の学生が「メイカーフェア」「真空チェンバー周りの機材収集」に触れ、加速器をやろうと思ったきっかけを「名前のインパクト(1年生より)」「これまで暇すぎた(元 帰宅部)」「運動系の部活では養えることが少なく、得られるスキルがほしかった」「兄からの話がきっかけ」と、それぞれの経緯を打ち明けていました。「シミュレーションに手を出したい」という目標を挙げる学生もいれば、「わいわい楽しみたい」と交流そのものを楽しみにする学生もいて、沖縄高専の学生は「ハードをやりたい!」という思いから「レールガン」に挑戦していると語りました。別のルームでは「新入部員が小山高専で20名、長野高専で8名」という具体的な数字も共有され、活動の広がりを実感する場面もありました。

興味・目的別ルームで深まる技術トーク
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2回目のブレイクアウトルームでは、学年ではなく「一番やりたいこと」や興味の近さでグループを分けました。近いテーマに関心を持つ仲間どうしで、より具体的な製作の話をしようという狙いです。 ここでは、より踏み込んだ技術の話が飛び交いました。あるグループのメモには、「シミュレーション」「babylon.js」といったツールの名前に並んで、「真空を抜く方法(ベイキング)」「サイクロトロンで陽子をファラデーカップに当てる」「線形加速器」といった、実際の製作に直結する話題が書き残されていました。「1年生の勧誘」という運営面の悩みや、沖縄高専の「レールガン」の話では「飛ばせたけど威力が…」「磁力で」と、うまくいった点と課題の両方が率直に共有されていました。話題リストには真空チャンバやDee電極の材料、真空リークの探し方、電磁石の入手方法は既製品購入か自作かなど、加速器製作の要となるテーマが並び、それぞれの興味に沿って会話が深まっていきました。

失敗も含めて語り合える場に
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今回の交流会では、全国の高専生が緊張しながらも、本音で加速器にまつわる話を交わしました。「まだ動かない」「飛ばせたけど威力が…」といったメモが示すように、うまくいったことだけでなく、まだできていないことや悩みも、学生自身の言葉でオープンに語られたのが印象的でした。

交流を続けるために
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閉会にあたっては、集合写真を撮影し、今後も気軽に交流を続けられるようDiscordの活用を案内しました。今回初めて顔を合わせた学生同士が、困ったときや面白いものを作ったときにすぐ声をかけ合える関係になることを期待しています。全国の高専では環境も人数も得意分野も異なりますが、真空、電磁石、電源、シミュレーションといった悩みや関心には多くの共通点があります。今回の交流会は、加速器初心者の高専生を横につなぐ、確かな第一歩になりました。

活動の様子
交流会の集合写真

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小山高専
小山工業高等専門学校(栃木県)
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長野高専
長野工業高等専門学校(長野県)
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豊田高専
豊田工業高等専門学校(愛知県)
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群馬高専
群馬工業高等専門学校(群馬県)
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著者
沖縄高専
沖縄工業高等専門学校(沖縄県)
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著者
Masashi Otani
Muon Accelerator Expert

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