今回の活動には、大阪大学の岩下先生にお越しいただきました。 1日目(7月30日)は、まず、3日間で行う作業内容を整理するとともに、必要な物品・工具の確認を行いました。その後、速度測定回路を固定するための治具を3Dプリンタで製作するとともに、送信部となるレーザーのはんだ付けを行いました。ユニバーサル基板を使用したため、配線が難航しましたが、無事に回路を作成することができました。あわせて、コンデンサバンクのはんだ付けにも着手しました。 2日目(7月31日)は、コンデンサとバスバーのはんだ付けを進め、最終的に約200mFのコンデンサバンクを完成させました。また、速度測定回路の受信部となるフォトセンサーのはんだ付けも行いました。 3日目(8月1日)は、オシロスコープによって電圧、電流波形の観測動作確認を行った後、発射実験を実施し、放電時の波形を測定しました。発射は安定して成功しました。安定した発射を実現する鍵となったのは、むやみに電圧を上げることではなく、発射部の手前でアーマチャ(飛翔体)をレールに緩く接触させることでした。岩下先生からは、極薄のアルミ板や真鍮板を均等にU字に曲げた後、U字の角度を変化させて接触状態を微調整し、テスターにより、導通を確認するという方法についてご助言をいただきました。そこで、直流安定化電源の電圧値表示を確認しながら、コンデンサに充電された微電圧が放電されるかどうかを確かめ、ぎりぎり導通しつつも接触圧(摩擦力)が過大にならず、アーマチャが滑らかに前進できる状態へと調整を行いました。また、接点の摩擦を抑えるため、アーマチャと銅バスバー製スイッチの接触部分に黒鉛を塗布し、銅バスバー製スイッチの接点部分には接点溶着を防ぐため、マンガン電池から取り出した炭素棒も試用しました。軽量なアルミ製アーマチャについては、炭素棒をスイッチにかみ合わせた状態でも発射することができました。一方、重量のある真鍮製のU字アーマチャについては、炭素棒接点を使用しない方が飛距離の伸びが良いという結果が得られました。これは、炭素棒によって接触抵抗が増加した可能性が考えられます。






7月18日には、住友重機械工業の加速器部門の研究者が、同社で製造しているサイクロトロンとその医療応用について紹介する予定になっています。