我々は, 熱電モジュールのための熱電変換効率評価装置を開発している。この装置では, 熱電モジュール上部にヒータ加熱部を,下部に水冷冷却部(水冷部)を接触させ, 上部と下部の温度差を一定に保って, 発電量と加熱部流入熱量を測定し, 熱電変換効率を得る。現状では, 加工が容易なSUS製水槽型水冷部を用いている。しかし, SUSは熱伝導率が高いため, 熱電モジュールを伝わる加熱部からの熱によって, 測定中に冷却部の温度が上昇してしまう。そこで, Solidworks Simulationを用いて, 現状のSUS製水槽型水冷部と, 熱伝導率が低いCuを用いた2種類の水冷部(加工が容易な配管型と加工が困難な水槽型)の3種類のモデルを作成し, 熱流体解析により水冷部の設計検討を行った。