「観る」ということ
不透明な容器に何かが入っている。フタを開けることなく、中身を当ててもらいたい。 容器は直径8センチ、高さ15センチ足らずのプラスチック製、茶筒のような円筒形をしている。手に持って振ると、カラカラと音がする。――― 硬い、軽いものらしい。動きからすると、小さいもの、3センチくらいだろうか。そのうちある一人が磁石を持ってきて調べ始める。 これは高校生向けに行われたイベントでの一幕。目では見えないものを調べる時、音や磁力など、色んなものを使って反応から中身を推測する。手法や対象は違えども、研究の現場でもやっていることは基本的に同じだ。可視光で観測できなければ、X線で、中性子で...と様々なビームを当てて、多角的に情報を得る。そうして初めて物質の姿が明らかになっていく。 このコラムはKEK ニュースルーム、ハイライトからの引用です。続きはこちらから。 20140609s