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ウルクィージョ博士が2015年度3M Eureka賞を受賞

Belle II 国際共同実験グループの若手研究者であるオートストラリア・メルボルン大学のフィリップ・ウルクィージョ(Phillip Urquijo)博士が、オーストラリア博物館が顕彰する「3M Eureka Prize for Emerging Leader in Science」(科学分野の新進指導者に対する3Mユーレカ賞)を受賞しました。 この賞は、オーストラリアの科学の発展に多大な貢献をした研究者に贈られる賞で、オーストラリア科学界でのオスカー賞とも呼ばれています。

ウルクィージョ氏は、Belle II 実験グループ全体の物理解析責任者、およびメルボルン大学、シドニー大学、アデレード大学で構成されるオーストラリアグループの責任者として活躍しています。 600人以上の研究者が参加する大規模な国際共同実験の物理解析プロジェクトで発揮される強いリーダーシップが評価され、今回の受賞となりました。

 

受賞に際し、ウルクィージョ氏は「名誉ある賞を受賞できて大変光栄に思います。そして、Belle II実験とその研究内容に関心が持たれていることも大変嬉しいです」と述べました。

また、Belle II実験の実験代表を務めるハワイ大学のトム・ブラウダー(Tom Browder)教授は「次世代の国際的なフレーバー物理の実験であるKEKのBelle II実験における彼の功績とリーダーシップを誇りに思う」と称賛しました。

ウルクィージョ氏は、2012年に国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の若手科学者賞を受賞しており、素粒子物理学実験分野で注目されている若手研究者の一人です。

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